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ep15 復活

ผู้เขียน: 根上真気
last update วันที่เผยแพร่: 2025-04-09 07:01:56

【3】

「吸血姫の復活だぁー!!」

翌日は朝からお祭り騒ぎとなっていた。昨日もそうだったが、今日は熱気の度合いが違う。

『五百年間の長き眠りからの吸血姫の復活』

それが真の意味で成された。昨日のリザレリスの醜態は完全に覆された。

赤飯を炊けー!という叫びが聞こえてきそうな城内の盛り上がりは、またたく間に国中にも波及していった。

「な、なんか、ハズいんだけど......」

再び玉座に座らされたリザレリスは、肩をすぼめてうつむいた。

王女の隣に寄りそって立つディリアスは感慨深く息をつく。

「本当に、良かったです」

同様に玉座の御前に並ぶ廷臣たちもうんうんと頷く。

ますます戸惑いを募らせるリザレリスは、助けを求めるようにディリアスの腕を掴んだ。

「な、なあ。あいつはどこにいるんだ?」

「あいつ、とは?」

「エミルだよ」

「彼はまだ医務室で休んでいるはずですが」

「本当に大丈夫なのか?」

「ええ。問題はございません」

「なら、いいけど」

「気になるのですか?」

「だ、だって、俺...わたしが血を吸ったから」

「それが生け贄としての彼の役割なのです」

「そ、そりゃそうだけど」

「お気に召したのですか?」

「お、お気に召したっていうか、あいつイイ奴っぽいし」

リザレリスの言葉に、ディリアスの眼鏡の奥の目がキランと光る。

「王女殿下がお望みなら、彼を男妾にしていただいてもよろしいのですよ」

「だ、だんしょう??」

聞いたことのない言葉だったが、リザレリスはすぐに意味を理解した。彼女に宿る前世の男は遊び人。物事を深く考えない割には、そういうモノへのアンテナだけは敏感だった。

「そ、それは......」

リザレリスは変な気分になる。女に生まれ変わったばかりの彼女には、まだ女としての心構えができていない。だからこそ昨夜「政略結婚」というワードを耳にして、生粋の女以上に気が動転してしまったとも言える。

しかし今のリザレリスの心の中には、また別の感情も存在していた。

「エミルには、そういうのは違う気がする......」

リザレリスは神妙に言った。それは女遊びに明け暮れた前世の人格から出た心の声だった。

前世でも、遊び人だったからこそ「遊んではいけない娘」は避けていた。それは危機管理であり、遊び人なりの一応の良心でもあった。

とはいえやがてはミスを犯し、最終的には恨まれて刺殺されて転生して今に至るので「お前が言うな」ではある。いや、だからこそだろう。

痛々しいまでに純真なエミルには、不純なものは相応しくない。リザレリスは真面目にそう思ったのである。

「......さようでございますか」

ディリアスはあたたかく目を細める。リザレリスは何となく気恥ずかしくなる。

「な、なんだよ」

「なんでもございません。では、改めて王女殿下より臣下たちへお言葉を」

「あ、ああ」

リザレリスは姿勢を正して前を向いた。

この日は事前にしっかりと(世話係ルイーズのお作法授業も含めて)ディリアスと打ち合わせを行った上で、この場に臨んでいた。だから決められた通りにやるだけ。余計なことは考えなくていい。

政略結婚のことも、結局ディリアスからは「どうかお忘れください」の一言だけだった。つまりはそういう話が出たというだけで、心配する必要はないということだろう。

「よし」

リザレリスはディリアスに目配せしてから、すっくと立ち上がった。そこからはディリアスとの事前の取り決め通りに事を進めた。

臣下の者たちの面差しは、美しき吸血姫の輝きに当てられて輝いていた。

「リザレリス王女殿下!!」

話し終えたリザレリスが再び玉座に腰をおろすと、皆から歓喜の声が沸き起こった。

リザレリスは、口うるさい世話係のルイーズに言われたとおりに、何とか頑張って格式高い上品な態度を維持した。後でルイーズにこってり絞られたくはない。

「う、うまくいったかな」

リザレリスは隣のディリアスに確認を求める。ディリアスは穏やかに微笑んで返した。

「はい」

リザレリスはえへへとはにかみながら、殊勝になっている自分が自分で不思議だった。

原因は何だろう。やはり吸血に目覚めたからだろうか。でも、昨夜もあのあと結局はいつも通りの自分に戻っていた。血を吸ったこと以外は自分自身に変化はない。しいて言えば、心身の調子がすこぶる良いことぐらいだ。

血を吸われながらもエミルが最大限の気を遣ってくれたので、気まずいことにもならなかった。そのおかげもあってか、自分でもビックリするぐらいあっけらかんとしている。

そうなると......。

あとはやはりエミルの影響があるかもしれない。彼の哀しい半生と真っ直ぐな純粋さに当てられて、何かを感じたことは確かだった。

「またあいつの血、吸いたいな......」

無意識にペロっと唇を舐める。リザレリスはハッとする。俺...わたしは、あいつを求めている?

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